雪の中で遊ぶ子ぎつねのつめたそうな手を見て、母ぎつねは毛糸の手袋を買ってやろうと思います。母ぎつねは子ぎつねの片手を人の手にかえて、銅貨をにぎらせ、町へ送り出しました。はたして子ぎつねは、無事に、手袋を買うことができるでしょうか、というお話です。
これももちろん教科書に載ったお話です。作者は「新見南吉」で、ご存じの方も多いと思います。「新見南吉」の作品の中では、この「手ぶくろを買いに」よりも「ごんぎつね」の方が有名かもしれません。彼の作品はどれも、美しい言葉によって独特の世界が描かれています。彼の言葉の使い方、選び方はホント絶品です。
この物語は、まだ3〜5才のお子さんには難しい言葉も含まれていますけど、私が思うに、そんなことは気にせずにお子さんに読んであげてほしいと思います。美しい言葉にふれるということも大事だと思いますし、何より、この作品から伝わる「やさしさ」はきっと伝わるはずです。親子でじっくりと読むというよりは、寝る前に目をとじたお子さんに読み聞かせてあげるのにぴったりだと思います。
個人的にはこちらの方が「ごんぎつね」よりも好きなのですが、もちろん「ごんぎつね」だってすばらしい作品だと思います。ラストシーンのせつなさといったらありません。
「 手ぶくろを買いに」で、南吉さんの世界が好きになったら、ぜひ「ごんぎつね」も読んであげてください。
ごんぎつねはこちら→ごんぎつね日本の童話名作選
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